たくさん服があって管理しきれない。
ワードローブを整理する基準になる考えかたを知りたい
服を整理してミニマルなワードローブを実現した経験から、無駄な買い物を避けるための服を買い替えるときの目安についてまとめました。
持っている服は必ずしもリストに書き出す必要はありませんが、頭を整理するために「書く」ことは、効率を上げるために有効です。
以下の基準を自分のワードローブに当てはめれば、無駄のない服の構成が実現します。
この記事の内容
目安は「1年で必要な服の総数」
服の目安は「1年で必要な種類と数」です。
「これは春物」「こっちは秋物」などと季節単位で考えていると無駄買いが増えてしまうので、1年単位で服を考えます。
夏の薄手のものから冬の重衣料まで、1年間にどれだけのアイテムが必要なのか、ざっくり書いていきます。
必要最低限のアイテムと数をはっきりさせておくことで、衝動買いや、買ったけれど使わないといったことが避けられます。
必要なアイテムを吟味する基準
基準は以下の3点です
- シンプルな組み合わせの服を揃える
- 持っている服の7割はいつでも着られる服にする
- 服の数と種類は1週間単位で考える。
ある衣料品メーカーが他者が着ている服に関するイメージを調査したところ、1週間を過ぎれば、ひとは同じ服を着ていても同じとは思わないことが分かりました。
また、無彩色のベーシックな服は記憶に残らず同じ服とは思われません。
シンプルで着やすい服を重ねていくことを基本にして、服を揃えます。
年間予算を決めておく
普段着3年、靴5年、鞄、冠婚葬祭10年として、最低限必要な費用はいくらなのかを計算します。
お金をかける基準
一番長持ちする靴、バッグ、ストール、ショールにお金をかけます。
百貨店で仕事をしていた販売員の言葉ですが「服がまあまあでも靴がいいと全体までよく見える」と言います。
ニットやシャツなど洗濯頻度の高いものは消耗品として考えます。こだわりがないなら、高価である必要はありません。
買い物に行く前に決めるところ
色を決めておく
服は無彩色のグラデーションだけで8割完成させます。
黒とベージュは難しい色
黒なら無難な色ではなく、格式をもつ色として考えます。
黒は素材によって印象が大きく変わるため、あえて黒を着るなら、「黒」という色が備えている質のいいものを選ぶ覚悟が必要です。
また、黒はほこりが目立ちます。ケアすることも考えて素材を選ぶ必要があります。
顔のすぐ下に黒が来ないよう、トップスに黒を選ぶのはなるべく避け、どうしても着る場合はストールなどで淡い色のものを添えるようにしています。
黒い服については、こちらの記事にも体験談をまとめています。
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黒い服は運気が下がる?風水と断捨離を経て実際に試してみた結果を考察
黒は色の中で最も強い色であり、素材が色に出てしまう難しい色ですが、ワードローブをミニマルにまとめると、どうしても「上質な黒」が入ってきます。
ベージュは化粧感がないと疲れた印象になってしまい、難しい色だと感じます。
カジュアルに着るなら黒より「濃青」や「グレー」の方が扱いやすい
紺は黒ほど素材のよしあしを問いませんが、明るい紺は春夏もので、秋冬には合わないので注意が必要です。
グレーは顔色が悪く見えることがあり、スカーフで光を補って解消します。
グレーのニットの中には白シャツを着るなど、インナーを白にして見えるようにしても光を補えます。
色で季節感を出す
夏は色の明るいトーンのピーク、冬は暗さのピークになります。
そのピークを少し前へずらして季節を先取りします。素材とシルエットは変えずに、色だけで季節を先取りします。
無彩色にも、季節によって合う無彩色とそうでないものがあります。
春夏の無彩色は、白、黒、ライトグレー、ネイビーです。
ネイビーの春物のコートなどは春にはぴったりですが、秋に着ようとするとやはり「春物」という違和感が出るので、最小限のワードローブには向きません。
秋冬の無彩色 白、黒、ダークグレー 、茶
3月頃から、春らしい差し色を使い始め、
4月中旬から8月中頃は麻の白シャツと紺色、
夏服は凝ったラインのデザインは避け、シンプルな無彩色をメインにします。
8月中旬から秋へ向かう時期は、淡色から濃色に移行させていきます
2月に入り、真冬から春に移る季節は、色を淡く明るいほうへ移していきます。
買い物に行って見るところ
買う前に色を決めて行き、お店で素材と形、サイズ感を吟味します。
- 買っていいのは「今着る服」今週2回以上着たい服だけ
- コストパフォーマンスは「何年着られるか」ではなく「何回着られるか」
- 投資額が大きくても「今」「今シーズン」たくさん着られればその買い物は成功です。
「いつか着たい」「来年使えばいい」「安い」「今しか買えない」ものはムダになる可能性が高いです。
今日買った服を、今週中に何回着るか、今月中に何回着まわせるかが、服の買い物の成功ポイントであって、高品質で高価な服を安く買えたからといって、全く着ないのであれば、その買い物は失敗です。
「来年着ればいい」という言い訳をして、次の年に実際にたくさん着ることになる服は、ほとんどないと言って良いです。
来年には来年の「今」があり、時代のトレンドも自分も変わるからです。
必ず試着してサイズ感を見る
鏡から少なくとも1m50cmは離れて、鏡の中の自分との距離は3mで自分の姿を客観的に見ます。
後ろ姿とボタンの位置も必ず確認します。
パンツは試着室で必ず座ってみます。立ち姿に違和感がなくても、座ってみると背中が出てしまったり、腿がきついといったことが時々あります。
サイズ感の基準
サイズ感には常にトレンドがあり、ぴったりしたものが流行ったら、次の2−3年後にはゆったり系のシルエットが流行るなど、トレンドによってお店に並ぶ服の形に特徴がありますが、ある程度の年齢以上であれば(30代後半ー)きちんと服を着る時のオーソドックスな丈の方が間違いがないと経験上思います。
サイズ感の流行に乗るのは楽しかったですが、イレギュラーなサイズ感の服は、例えば下着が透けてしまったり、自分が抱いていた印象と違うなど、普段使い始めてから気付く思わぬ失敗が多かったです。
買い物で無駄をしたくないなら、大きめだったり、ぴったりしたものは避けて「普通」のサイズ感のものが最も使えます。
きちんとした「印象」そのものが全身のバランスをすっきり見せてくれると思います。
メンズも検討する
たとえばレディースのMサイズであれば、メンズのSも検討します。メンズのシンプルな色と形のニットなどは使えるアイテムです。
その時も「ボーイフレンド」と言われる大きめなサイズ感のものではなく、あくまで自分の体型に合ったものを選びます。
素材
◯綿、麻、レーヨン これらが50%以上の混紡
自然素材をできるだけ身につけます。着心地がいいだけでなく、丁寧にケアすれば長持ちします。
人工の素材は素材としての寿命が短いことがあるので注意します。
ポリエステルは2年でペタペタした質感に変わるので、長く使うものには向いていません。
綿や朝などの自然素材は洗濯機で洗濯でき、肌触りも良く、使い勝手が良いです。
少ない服の数でワードローブを揃えるポイント
「1年で必要な服」を目安に考える。
シンプルな服を重ねていくことが基本。
1年間のうちで長持ちするアイテムを基準に、年間予算を先に決める。
はじめに色を決めてから、服を買いに行く。
お店で試着して確認するのは、素材とサイズ感。
以上になります。
少ないワードローブに服を整理するときの考えかたでした。