昨年、中古住宅を購入して大規模なリフォームを行いました。
住宅購入の際は「絶対失敗できない!」という思いから、100冊を超える関連書籍を読み漁り(リフォーム関連は20冊くらい)、週末は住宅関連のセミナーに参加するなど、1年半ほど不動産を勉強してから購入しました。
ここではその中から「水まわりのリフォーム」に関して調べたこと、実際に体験したことを基に、実際のリフォーム手順と費用を公開します。
この記事の内容
1、住設メーカーや商品の情報を集める
工務店選びより先に、「どんなトイレやお風呂を入れたいか」から考える方が効率がよいです。
私は工務店探しからはじめてしまい、工務店によって得意とするメーカーが異なることを知ってからメーカーを調べていました。どんな製品が実際に入るのか分からないまま工務店を調べたのは、いま思えば回り道でした。
希望するメーカーからカタログを取り寄せて、製品名などを把握しておくと、ショールームや工務店で話をする際にスムーズになります。
2、メーカーのショールームに行って実際の製品を見る
タカラスタンダードは、ショールームで提示される価格がほぼそのまま本体価格になります。
それ以外の日本の住設メーカー(TOTO、リクシル、クリナップ、トクラス、ノーリツ)は、メーカーの見積りで高額な見積もり額を提示されますが、通常その製品を施工する工務店の割引が40ー60%程度入ります。
メーカーのショールームで、そのメーカーが推薦する工務店リストがあれば貰っておきます。
3、相見積もりを取るリフォーム会社を数社選ぶ
見積もりを貰う会社は、1社のみでは「どこもこうですよ」などと言われた際に確認が取れないので、2社以上に現現状調査してもらい、相見積もりをとります。
工務店はたくさんあるので、インターネットの比較サイトが便利です。比較サイトからおおまかに提案をもらいます。
費用については、大まかな価格のレンジが出てきても、具体的な費用の提案は現状調査を入れてからになります。
たくさんの工務店の中から、私が工務店選びの基準としたのは以下の項目です
家から近い会社。担当者がすぐ来てくれる距離にあること。
遠い工務店だと、工務店の側から断られることもあります。車で40、50分を超えると工務店さんの側も厳しいようです。(ちなみにシロアリ防止工事業者は、片道1時間くらいでも範囲内でした←実際に来てもらって施工しました)
市のリフォーム補助金認定工務店かどうか確認。(補助金制度は自治体に確認)
私の自治体では、引越しによる転入のみ、市外の工務店を認めるというルールでした。
自治体によって様々だと思います。市町村の建築課等に確認する必要があります。
建設業許可証や建築事務所登録があることも、認定工務店の条件です。
メーカーの推薦工務店かどうか
メーカーが推薦する工務店ではなくても施工は可能ですが、メーカーが推薦している業者であれば、万が一施工不備があった場合にメーカーに直談判でき、工務店側もメーカーの看板を掲げているので手抜き工事が出来ないので、比較的良い工務店と思います。
最安値など価格を売りしていない、施工後に問題が出たときにきちんと対応してくれるか
工務店の保証書などで施工保証を付けてくれるかなどを電話で確認します。
4、現状調査に来てもらう
追加工事が発生する場合、どういった工事でどれくらい予算が必要か聞きます。また、追加工事費込みの予算を最初に伝えておきます。
既存の水まわりを解体した際、床下などが痛んでいたら補修工事費が別途かかります。その工事がどの程度必要になるかは実際に解体しなければ分からないため、工事前に提示される見積もり額には記載されません。
追加工事が発生すれば、工事後に「追加工事費」として請求されます。
5、入れたい製品の詳細を工務店と話し合う
床、壁などのグレードやオプションを必要に応じて選びます。
私はユニットバスの壁にはマグネットが使えるので、後から磁石で貼り付ければいい小物入れ等、壁に付いているアクリル製のオプションは全て外し、壁のグレードを全面、カビが発生し難いコーティング仕様にしました。
6、補助金を申請する
市からリフォーム補助金が出る場合があります。契約前に申請が必要なことが多いので要確認です。
7、契約、契約金支払い
契約日より前に条項を確認して「追加工事が発生する際は必ず書面で契約を交わす(書面の無い約束は契約と見做さない)」ことが明記されていない場合は契約日前までに明記してもらいます。
リフォーム紛争処理センターのHPで、特に多いトラブルは契約に関するものです。条項の確認が契約日当日の場合は特に注意が必要です。
8、施工前、施行中、施工後の写真を撮る
写真はリフォーム補助金申請の際と、次世代住宅ポイント申請時に必要です。
工務店側が行ってくれる場合もありますが、念のため撮っておく方がいいと思います。
9、完了検査→工事完了
完了検査では、リフォームで入れたキッチンやバスなど、住宅設備の動作確認や、壁紙が指定どおり張られているか等を工事を行った現場監督と一緒に確認していきます。
住宅設備の説明書、保証書を貰い、すべてのチェックが終わって問題が無ければサインをして工事完了です。
独自の保証書を付けてくれる工務店もあります。
工事終了後に問題が出たら、工務店に連絡をして工事に来てもらいます。

工事後に問題が出る場合もあるので、その際には工務店の営業担当者に連絡します。
以上。リフォーム手順でした。
リフォームにかかった費用
工務店のチラシなどに「水まわり3点セット」「4点セット」といったまとめリフォームのお得情報が載っていますが、製品にこだわらないなら、セット価格は間違いなくお得です。
うちの場合、はじめは「お得セットを使おう」と思っていたのですが、詳細に調べていくうちに住宅設備選びにハマってしまい、オーダーでリフォームしました。
その費用です。
トイレ TOTO 製品(ZR1)+施工費 11万8050円
バス TOTO 製品(サザナ)+施工費 72万9110円
洗面台 タカラスタンダード 製品(リフレシオ)+施工費 13万6750円
キッチン タカラスタンダード 製品(リテラ)+施工費 85万5205円
古い設備の解体、廃材処分費込みです。
水まわりリフォームの肝は工務店選び
体験談をメモしましたが、リフォームを終えて
工務店選びはリフォームの肝
と実感しています。
価格や入れる製品より、リフォーム後の安心という点では、工務店への信頼が築けるかが大切だと感じます。
以上、水まわりのリフォーム手順と費用でした。